2018年5月27日日曜日

私が出会ったDr達。(脳梗塞編)


蒼です!昨日の「鬼の目にも涙」という投稿をたくさん読んでいただいているようでありがとうございます!うちのムスメとムスコの顔がリンクを貼っていただくと出るので幸せな気持ちになれますw(現実逃避)
ポジティブな自分で居続けるために、ずっとフタをしてきた思いなので、言語化する作業はかなり精神的にきつかったです。文章中ではふざけたように書いている部分もありますが、そういう方向に思考を向けながら書かないと文章にするのもちょっと難しかったです、これホント。実際涙ぐみながら書いたしw
さて、今回のテーマは「私が今回の闘病中に出会ったドクターについて」です。そしてタイトル写真はコイツの顔一生忘れないぜ!って撮った退院する日、主治医との1ショット。率直に書きますのでかなり厳しいことを書くかも。ご了承下さい。(笑)

お医者さんのいうこと聞いてたら治るんじゃないの?
いきなりアレなタイトルですが、ずっと私は大病も大けがもしたことがなくて、そんなにトラブルが今までの人生においてなかったんですよね。今回の主にリハビリ中にはそんな想いが打ち砕かれました。振り返っていきます。

いい人なんだけどちょっとずれてる急性期

厳密にいうとリハドクターではないんですが、リハの処方を出してたので一応。「なあなあ、あの人。頭はいいけどちょっと浮き世離れしてるよね~」っていうタイプがまれにいらっしゃいますが、シニアレジデント(研修医)最後の年であったO先生(広島県出身、京大部屋)もそんな人でした。全然悪い人じゃないし、私がディスカッションを持ちかけても真摯にお答え下さるし、わからないことは自分の師匠(総合診療のボス)やエキスパートに聞いてから答えてくれる。私の意見を尊重してもくださったし、おおかた感謝してます!ではどこがビックリだったのでしょうか?

・脳梗塞初期の判断と見逃し
以前のnoteにも書きましたが、私は脳梗塞の診断を受けてるのに1回自宅に帰ってイイヨ(次は来週の金曜日に外来で見せて、とも)といわれて戻ってます。「この病院でも脳梗塞は何例も見てますから!(キリッ)」じゃねーわww
帰ってイイヨ発言には点滴を準備しかけてた看護師さんも、付き添いの家族も、何より脳梗塞の初期治療的なものを聞きかじっていた私が一番ビックリしました。

同じオーケストラの弦楽器にマグロ大学で教鞭をとってらっしゃる医師がいらしたんですが、facebookの投稿を読んでメロスのように激怒デスヨ(笑)
ちなみに先生の専門ってなんやーとおもってマグロ大学Webから引っ張ってきたプロフがこちら。割とドンピシャっぽいですよね、脳梗塞にw
余談ですがミラーセラピーのことはこの先生から教えてもらいました。

神経生理学 神経科学
大脳の高次機能、特に感覚運動制御や空間認知、ミラーニューロン、身体感覚、頭頂連合野、運動前野が専門です。約2年間イタリアParma大学のRizzolatti教授の研究室に留学しておりました。
別の場所の先生からご不興を買っているとはしらないO先生は、他にもいろいろやらかしてます。
・診断日にとったMRIの3スライスにうつっているBADの予兆見逃し
・7/29に発症して現在進行中の私に8/5の外出を許可(マグロ大学またもや激怒)
・書類書いてもらったら絶対どっか間違ってる。
BADはたぶんどこの病院いっても進んでただろうし、性格がいい先生だったので笑いながら許すこともできたんでしょうね。
外来で帰ってきたときには「わー、歩いてるー」と嬉しそうに笑って下さったんですが、先生…この病院から転院したときにはもう歩いてたで…(笑)
このセリフでPTさんが崩れ落ちてましたけど。
3月末で病院をやめて、今はカンボジアの医療に携わるため旅立ちました。ずっとやりたかったことだと彼自身から聞いていたので応援してる!してるけど、帰ってきたらもうちょっと現世によりそった先生になっていただきたいものです(笑)
浮き世離れしすぎ。

・とりあえず人の目を見ようか?回復期1人目

浮き世離れしてるという意味ではこの人も同じ。回復期一人目の女性主治医です。転院初日に左手なおらへん、って言うた人ですわ。入棟カンファレンスで一番最初に気になったのは、とにかく「人の目を見て話さない」。うちのムスメと同傾向なのでそういう発達的な問題がある人なのだろうか?と考えながら話しを聞いてました。話しを聞いていくうちに気になったのが、本人である私に向けて一切話さない。同行してる家族に向かって全て話すんですよね。だんだんイラッとしてきて「入院費払うのも自分自身ですし、この3週間医学的な説明を聞いてきたのも私です。左半身は動きづらいですが頭も口もはっきりしてますので、私にむけて話してもらえます?」といった瞬間、びっくりされてましたね~。(同席してたOT、MSWもビクッとしてたけどw)男尊女卑の考え方かしらんけど、同性である医師が最初から女性は黙って従うもの、なんて思い込みを持ったらだめでしょう?
・事前説明なしの採血(3日前にしてる)←こういうとこムダ
・なんでもかんでも装具はLLB作らせようとする
・こちとら入院してるのに「長期休暇とれてなかったから、電話が繋がらない済州島いってきたのぉ~」発言。コードブルーの人怒るで!w
・糖尿食についてディスカッションしたけど余りに知識がなさ過ぎて栄養室と私の間で伝書鳩状態
・教授推しの装具を作らせようとする
・2ヶ月家族カンファ無しにするとかいう
・期間一杯入院しましょ、そしたら身障書類とかいいようにかけるし!(あかんやろw)
ご家族一同お医者さんで、ご実家から通われてる40代前半の独身女性医師もとっても浮き世離れしていたのでした。

・満を持して登場したリハ部門の責任者!のはずが…?

回復期に転院してからの1ヶ月を捨ててでも、病院を変った方がいいんじゃないか?そんな想いから急性期系列の回復期を外出と称して内緒で見学に行き、活気と手応えを感じていた私は、迷いながら(さすがに150日中の30日は惜しいやん?)も師長とMSWに転院を申し出ます。その前に複数回あった女性主治医とのトラブルで「次何かあったら主治医変更を」とお伝えしていたので、こちらの気持ちを察していただいたのか、転院されるのが嫌なのか今となってはわかりませんが主治医変更に向かって話しが進むことになりました。
===興味のある人だけ===
私が入院していた回復期は、一般病院が先にあって後から回復期病棟ができているという経緯があります。一般病棟の医師はO医大系、回復期病棟は別大学の系統で両者は対立していました。さらに回復期には本部所属の別腹医師もおられたため、回復期内でも医師が別の医師に対して競争意識を持つといいますか、なんというかw
わー、派閥争いコワイー><
って、なんで患者がそんな情報もってるねんという部分の方が恐ろしい。情報を制する者は病院を制す。当時私が笑いながら療法士さんに言っていた言葉です。
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私が希望したのは、本部所属の別腹医師。頭の回転が速い、かつ気さくな先生は元脳外の医師。当時再放送をしていたコードブルーを一緒に見ながら「わー、あの頭蓋骨あける器具、ほんまにつかうんやで、リアルやな」とかレクチャー(なんの!?)してくださるような面白い先生でした。
この先生は、リハに対することは基本的に療法士さんや患者さんに任せてくれるので、私の想いも療法士さんが良くしようという想いも通るだろう、そう思っての指名でした。
ところが回復期リハの責任者であるS医師から待ったがかかります。女性主治医はご自身と同じ大学系列の医師。尻ぬぐいはオレがする、と思っていただけたのか、別腹医師に対抗心を燃やしたのか。

デイルームにいた私の所にきたS医師は、ドサーッ(ほんとそういう感じ)と前に座り「気に入らないんでしょ?オレがかわってもいいよ、主治医。」と言葉を発しました。いや、私希望してるのん、あんたとちゃうんやけど…と思いながら話しは進んでいきます。「あいつの物言いはほんとなってないんだよなあ。もう40だぜ?」もうしょうがないので、今まであったこと、こういうことがいやだったこと、涙を浮かべながら経過を話すと「泣けて良かったじゃん、受容できたっしょ?」・・・は?なんですと??(笑)
いやいや、急性期から受容してますけども。そもそも私の問題じゃなくてお前の管理下にいる医師がおかしいっていう話しだよねw
いやーな予感はしたんですが、とりあえず主治医が変ることになりました。
ここから思い出すと憂鬱になるので機械的に書いていきますね。
変ってからは、希望する装具の処方が出る、別の件でかかりつけだった病院に診療情報を提供を依頼していただくなどまずまずの動きはみせはりました。私が足の回復へのモチベーションを失った筋電図もとったしねw
筋電図(たぶん計測がヘタ)の結果をみて「キミの足関節はもうムリ。あがんない」という発言をされたことで、足に対するやる気はまったくなくなります。通りすがりに聞きたいことをきくこともあったんですが、そのときに伸びしろがあるなら期間一杯でも頑張りたい、っていったことがあったんですよね。「入院期間はキミが決めるもんじゃないから!こっちが決める」
私はポケモンであんたはサトシか!キミにきめたーーってw
さらに、10月末のカンファレンスでも衝撃発言があります。

私「希望することも全く出来ず、痛みだけが残るのであればそれは私の受けたい医療ではない。」
医「そんなものの言い方したらどこにでも受け入れられないよ、キミィ!」
私「自分の体です、本音で話して何が悪い。先生ならご経験も長いし、患者の気持ちがわかる賢明な方だと思ってるから言ってるんですけど!!」

どこにも受け入れられへんって脅しやんw
そのときすでに某病院でCIっていう話しがでていたのでそこに紹介しないという意味でおっしゃったんだと思います。

11月のカンファレンスではPC操作したいんだったら自主練すればいいじゃない発言とか、装具変るから1~2週毎にどうなのかディスカッションして決めていきましょう、って言ってたのに装具診ブッチされるとかw
あきらめて退院してきました(笑)
「右手一本で生きよう」って心に決めて、ね。

でてきてからは急性期に舞い戻り、浮き世離れした医師とのお付き合いが再開します。あまりにも書類のミスが多いのと、しっかりした病状説明を受けたことがないので(笑)、ボスとの面談が3月にあったんですが「入院させなかったことの正当化」「治療の正当化」に言及されてばかりだったので、たいしたことねーなーってがっかりです。
最終的に「先生ならこの部位に詰まってるのとMRIの所見を見ても入院させなかったんですね?」とニヤニヤ詰め寄ると「僕なら入院させてたと思う…申し訳ない」とは言われました。別に病院とか医師とか、医療ミスで訴えたい訳ではないんですよ。「弛緩していく恐怖」を和らげることができなかったのか?ということを問いたかっただけなんです。
浮き世離れした医師が3末で退職されたので、面識のあったシニアレジデントに担当が変わったんですが、必要な情報を引き継いでなかった(自分の戒めにしたいので、1年間は1ヶ月に1回の血液検査(急性期なので30分ぐらいで即日結果が出る)を、という約束とか)のとまた書類が間違ってたんですね。ボスに連絡をとると「逆ギレともいうべき対応」をとられたので「あーもういいっすわー」って主治医変えました。これもたまたまなんですが、同時期に回復期で入院してた方がお医者さんだったんですが、その息子さんが脳のお医者さんで、さらに開放型MRIをもってて面倒みてくださるとおっしゃったのでそちらでお世話になってます。
HbA1cだけは迅速検査で出るのでまーいっかーって感じ。

4ヶ月の間にネバーエンディングストーリーがかけるぐらいいろんな事が起きている分、これからうまく回ることを信じてるし、うまく回ってます。
治療法は患者が選択する時代だ、っていうのは回復期のMSWが言ってましたがそもそも「選ぶべき良質な医療が提供されていない」っていうのが問題。
全員が均一に近い質を保っていることを前提に「治療法」を選択できるのはいいと思うけど「医療者を選ばなければ良質な医療・治療法が受けられない」っていうのは絶対に違うと思っています。でも悲しいかな、リハビリテーションの世界ではそれが現実。
特にリハ医さんで「この人いい!」って思う人にまだ出会ったことがないし、さらに外来でリハ受けるときの訓練診なんてほんとムダ。
時間は有限なんだぜ!有効に使おうぜ!!あと公費もな!
1回医者とか療法士が公費分立て替えたらもうちょっと真剣に取り組んでくれるんちゃう??なんて思います(笑)
あと自分の思い通りになる患者には書類上で便宜をはかるとか、どこの森友とか加計問題でしょうか?
モラル低すぎっすわーー。



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