2019年1月22日火曜日

難しき哉、障害者のオシゴト。【その2:復職の要件】

こんにちは、蒼です。
障害者のオシゴトシリーズその2、復職編です。

入院して片麻痺になった私には「働かずにリハビリに専念して治るところまで治す」という選択肢は考えられませんでした。何よりも働くのが好きだし、発症翌年に受験を控えたコドモたちに金銭的な心配をかけたくない、というのが大きな理由です。

っていうかね、この辺りは会社の事情なんですけども、急性期で入院してるときから電話ばんばんかかってきて全部さばけてる(電話応対、PC操作)のに、仕事に戻れない理由がない、と思ってましたね(笑

復職がベストだ、と判断したのは難しき哉、障害者のオシゴト。【その1:転職か、復職か】でも述べている通り、麻痺側の方が痛くて「片手だけで生きていく」と決意したからです。いくら小器用だからといっても片手だけの暮らしに慣れていない状態で新しい会社を探すのは雇用までにかかる期間や仕事内容の予測がつかない中、その暮らしに慣れられるか、というリスクを減らしたかったからでもあります。

元の会社に復職するならば内容的にはわかっているし、最低限戻さなければならない機能と今まで行ってきた業務の中でこれだけは確実にできないという切り分けが自分の中で容易だったから。

私が切り分けた戻さなければならない機能は以下。
・階段を3Fまで上り下りする(職場は3F)。
・車の運転ができるようになる。
代替機能で実現可能だと考えた機能はこちら。
・タイピング以外で必要となる、ソフトにおけるPCの両手操作
 (多ボタンマウスで解決)
・メモをとりながらの電話応対
 (スマホに転送してスピーカーで話すか、インカム装着で解決)

回復期病院で「特別に許可」を貰い、1Fから4Fまで療法士さんに付き添ってもらってハーネス?を付けてPTの時間は階段昇降。体力的には大変ですがなんとか恰好はつきました。

車の運転再開については「入院中の臨時適性検査は前例がない」ということで受け入れてもらえませんでしたし、制度についても教えてもらえませんでした。
知人に聞いたり、サイトで調べたりした結果、私が住む都道府県では高次脳機能障害がない場合は医師の診断書が不要、免許センターに臨時適性検査の予約を取りいくだけ、とのことでしたので、退院(12/1)直後の12/5に予約を取り、一発合格。

とりあえずこれで復職準備が整ったのです。

あとは会社との交渉。
ちょっと日付は探せないんですけど、思いついたときにいきなり会社に行って「重いものは持てませんけど、業務に戻る必要な機能はほぼ戻りました。」「まあ、働きすぎましたよねえ(笑)いざとなったらメールの送信履歴とか全部だせますけども。(脅)」

まあまあ、小さい会社ですからそのあたりは柔軟でしたねえ。
大きな会社さんだったら産業医さんとの打ち合わせが入ったりもすると思われます。


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